本日、西東京のとある店舗でFNMが行われた。そこで新環境を楽しもうと多くの人がオリジナリティあふれるデッキを持ち込む中、1名の参加者がバントカンパニーを持ち込み優勝したという事件が発生した。

優勝した人物に事情を伺うことができたので、それを書き記しておきたい。以下その人物をS氏とする。




・本日FNMで優勝されましたが、使用デッキはバントカンパニーで間違いないですね?

S「はい…そうですね。scgで優勝したリストをコピーしてきました。」


・他にバントカンパニーを使ってる人はいないようですが、ご存知でしたか?

S「いえ、知りませんでした。みんなバントカンパニーを使ってないなんて知らなかったんです。店にきて対戦を始めてから気づいたんです。」


・バントカンパニーを使わないという選択肢は無かったんですか?

S「だから知らなかったんですって!…気づいた時にはもう対戦が始まってたし、みんなバントカンパニーをメタってきてるのに誰もいないから困ってるような話もあって。だから使っても大丈夫だって思ったんですよ。」


・でも実際には優勝してしまった、ということですね。

「そうですよ…だって仕方ないじゃないですか、カンパニーを打ったら勝手にクリーチャーがめくれて…出さないわけにはいかないじゃないですか!?トップの6枚に何が積んであるかなんてわかるわけないじゃないですか!!」


・ですがあなたはデッキに反射魔道士を入れていた。そして呪文捕えも。4枚、積んでますね?

「…はい。」


・ゲーム中あなたのオリジンニッサの変身誘発に対応して、究極の価格が打たれました。その時あなたはカンパニーを使いましたね。その時あなたは何を思って使ったんですか?

「何でも…何でも良かったんですよ!呪文捕えが出たらかっこいいなとか、最悪反射魔道士でも大丈夫かな(※編注※反射魔道士は相手のクリーチャーしか戻せない)とか。別になんでも良かった。ニッサが変身してくれればそれで…でも、でもめくれたのは無私の霊魂(※編注※と不屈の追跡者)だったんです!そんなつもりはなかった…でもサクッたら破壊不能がついて。そしたらニッサが変身して…地上が固かったからニッサで+1したら土地がめくれて、調査トークンまででてきて。もう、僕の手には負えなかったんです。

気づいたら圧倒的アド差で…僕は勝ってました。」


・すいません、そこまで追い詰めるつもりはありませんでした。今日はインタビューに答えていただきありがとうございました。

「いえ、いいんです。僕が、全てやりました。

僕が楽しいオリジナルデッキを、鉄板バントカンパニーでなぎ倒してきたんです。もしカンパニーが禁止になっていたらとか…ウィザーズが呪文捕えを刷らなければなんて思っちゃいますけど、そしたらきっと僕は緑白トークンで同じことをしていたかもしれない。遅かれ早かれこうなる運命だったんですよ。これで失礼します。」







これは西東京にあるひとつの店舗で起きた実話である。ただあなたの身近にも同じことがおきないとは限らない。スタンダードプレイヤーには普段から十分に注意をしてほしい。

この記事がひとりでも多くの被害者を、そして加害者を救うことを願う。

コメント

シグマ@dj-SIGMA
2016年7月29日22:41

これは・・・どのような立場であれ怖いですね・・・

SHINE
2016年7月29日23:13

嫌な事件だったね。…追放されたカードが1枚、まだ見つかってないんだろ?

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