先日2つのグランプリが行われた。その結果からメタゲームの移り変わりと、今後の動向を解説していくぞ!!

まずはその結果からだ。




GPマンチェスター トップ8

1白緑トークン(tチャンドラ)

2白青緑カンパニー

3白緑トークン

4青黒赤コントロール

5白青緑カンパニー+儀式

6青赤エルドラージコントロール

7白緑トークン

8白青緑カンパニー



GPミネアポリス トップ8

1白緑トークン

2白赤人間

3白青緑人間

4白青緑人間

5白単人間

6白黒コントロール

7白緑トークン

8白青緑人間




緑白トークンが共に優勝という部分のインパクトが大きいが、その他にもメタの移り変わりを意識する部分が多々ある。まずはその要素を取り出してみる。

・ハスク、謎の石の儀式デッキの減少
・コントロールデッキの減少
・バントカンパニーと白人間の復活
・バント人間カンパニーの躍進

それでは順を追って確認していこう。


・ハスク、謎の石の儀式デッキの減少
GP東京やニューヨークに比べ、緑白トークンに圧倒的有利を誇っていた儀式系デッキが減っている。これには二つの理由があると思う。
①コントロールデッキの増加によりメタ上の有利が少なくなった
②デッキの全容が把握され、以前より対処されやすくなった
上の二つはそれぞれ絡み合っている。メインデッキではコントロールに対して相応の不利を背負っているのを、変形サイドで突破していた。しかしその作戦も把握され、構築段階から意識されてくると以前ほどの効果は望めない。また苦手であるコントロールデッキが多い状態はそれに拍車がかかる。


・コントロールデッキの減少
そうなってくると次に困るのはそのコントロールデッキだ。今まで有利をとれていたデッキが減ってしまうとなると、メタ的優位性は損なわれる。
これは後述するが、人間デッキ(t赤)の進化やバント人間といった勢力に対応できなかったのも原因にあると思われる。


・バントカンパニーと白人間の復活
今回両グランプリでバントカンパニーと白人間という、環境初期に猛威をふるったデッキがまた活躍している。メタが動いてきたからということもあるだろうが、注目すべきはそれぞれのデッキが進化していることだ。

バントカンパニーは「空中生成エルドラージ」と「変異エルドラージ」を採用している。これらは明確に緑白トークンへの対策になる。また儀式系へも効くので納得の採用だ。今まで不利がついていた相手への切り札を持つことで、表舞台に返り咲いたということだ。こういった調整力は流石というしかない。これは是非見習いたいところだ。

また白人間だが、これも明確な改良がなされている。それはずばり「鋭い突端」である。この攻撃的ミシュラランドにより対コントロール性能を高めている。コントロールとの対決は最後の5点前後をどう奪うかが焦点になる。それに対して最後の詰めに4点分を確保できるということは非常に大きい。
この改良案、誰もが考えたのではないだろうか。しかし私は思う、実践しなければそのアイディアに意味はない。このデッキを作り、実際に成果を上げた人たちに声援を送りたい。


・バント人間カンパニーの躍進
渡辺 雄也氏の作ったバント人間カンパニー、GP東京では惜しくもトップ8を逃したがその斬新なデッキは大きな注目を集めた。
そしてこれである。渡辺氏をもってしてもプレイが難しいというデッキであるが、その実力は本物であった。
動画などを見ると白人間の爆発力、バントカンパニーの奇襲性その両方をもった最強のデッキにみえる。正直まだ知識不足で相性どうこうと言えないので、ここは感想のみで終わらせる。



それでは上のような事情があった中、優勝はどちらも緑白トークンということだがそれはなぜかを考えてみる。

鍵は『安定性』にあると思う。
このデッキはマナ域ごとの強いパーマネントを順番に出すということを基本としている。いづれのリストも骨となる部分については共通し、それぞれをしっかりと4枚づつとっている。さらに「ニッサの誓い」によりそれを水増しし、実際のゲーム中にはマナフラやマナスクリューを予防してくれる。
他のデッキ、特に白人間やコントロールで顕著なマナフラやスクリュー、除去スペルの噛み合いといったリスクが少ない。見落としがちだが、長時間の勝負でそのリスク管理能力は大きな力になる。
またデッキ自体もしっかり調整がほどこされている。メインから投入された「ラムホルトの平和主義者」や「石の宣告」は苦手であった白人間へと耐性がつく。もともとこの枠には「スレイベンの検査官」が入っていた。環境初期で何と当たるかわからない頃にはこのカードでもよかったのかもしれない。しかしハッキリとした役割が持てないため、仮想的が明白ならばこのようにより強いカードを採用するのは自然だろう。以前よりもデッキ全体の質が上がり、対戦中に引きたくないカードが減ることとなる。

そしてもう一つが外的要因だ。率直に言って相性最悪であった儀式系デッキの減少は、このデッキにとって朗報だった。加えて有利をとりやすいコントロール系デッキが環境に残っているため活躍しやすかったと思われる。
余談だが儀式系デッキは上でいった『安定性』が比較的低いデッキだ。緑白トークンがデッキ全体で戦う選択をする一方、儀式系はある戦略をとるためにデッキを先鋭化させている。特定のカードが代替できない役割を持っているということは、そのデッキの安定性は低いと言わざる終えない。特にそのカードがクリーチャーの場合、相手の除去にも左右されてしまう。儀式デッキが減ってしまったのにはそういう部分もあるのかもしれない。





それでは次のメタゲームはどうなる??


最後に私の考える次のメタゲームの予想を書いて終わりとする。

次の環境を勝ち抜くのは「儀式デッキ」、あるいはゴーグルのような新しい角度から攻めるデッキだと思われる。
コントロールが緑白トークンに打倒された今、儀式デッキを使う場が整ったのだ!!

コメント

アレな人
2016年6月2日10:13

タイトルの感じで一瞬サッカーの事かと思いましたw

SHINE
2016年6月2日13:18

マンユーwww

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