SOIドラフト 君に赤黒の極意を伝授しよう
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何度か赤黒にチャレンジして成功と失敗の違いが分かってきたので、書き残しておく。

Ⅰ 赤黒のアーキタイプとは何か

みなさんはSOIの赤黒っていうとどういったアーキタイプだと思いますか?

「赤黒マッドネス」は間違いです。

強い赤黒は「赤黒吸血鬼」が正しいのだ!


いきなり大風呂敷を広げて、わけ分からんという方がほとんどでしょう。
・赤黒なのにマッドネス使わないの!?
・赤黒選んだ時点で吸血鬼もそらいるわ
・同じデッキを呼び方変えただけじゃないの?

違うんです。「赤黒マッドネス」と「赤黒吸血鬼」は違うデッキなんです。
カード単体でみた場合、マッドネスと吸血鬼はメカニズム的重なりが非常に大きいです。
ただ、だからこそ自分の作っているデッキの本当の理想系というものをしっかり意識しないとぶれ易いんです。




結局何が言いたいのかと、それは『赤黒に切り込む際のキーカードが変わります』

ドラフトするにあたり、みなさん何かしらの動機があって特定の色に寄せていくわけです。赤黒をやる際の動機というものが「マッドネス」なのか「吸血鬼」なのかという違いがです。


思うに赤黒でマッドネスカード(とディスカード手段)を集めたとこで弱い。なぜならクリーチャー層が薄すぎる。そもそも本当に強いマッドネスカードはマッドネスしなくても強いので、デッキをマッドネスに特化させる必要性も薄いんです。

先に言っておきますが「赤黒吸血鬼」でもマッドネスカードは使います。というか少なくない量のカードを使うでしょう。ただし、それらはマッドネスすることを前提にしていません。なのでピック中に無理をすることもないし、デッキパワーの心配もプレイ中のかみ合いも気にせずに済むのです。




Ⅱ 赤黒をドラフトする際のキーカード

http://shinesun.diarynote.jp/201604092235531489/
先日翻訳した記事から引用します

キーカード
・手に負えない若輩
・ファルケンラスの後継者
・オリビィアの血誓い
・かんしゃく

何回かやってわかりましたが、これらは本当に的を得ている。ただ、1枚絶対に必要なカードが抜けているのが惜しい。

そのカードは「ステンシアの仮面舞踏会」

これこそ僕が赤黒というカラーを吸血鬼だと主張する最大の根拠です。このカードは完全にボムです。1パック目でゲットできたら、その後吸血鬼に寄せるだけの価値があります。

先日ちょうど上のキーカード4枚+仮面舞踏会という満足のいく赤黒を組めました。
ファルケンラスor血誓い→仮面舞踏会

これだけで勝てるといっても過言ではありません。後続の吸血鬼を展開できれば相手は反撃を恐れてブロッカーを立たせるしかない。しかしフライヤーは成長していくし、先制+バットリで戦闘は常にこちらが有利。圧倒です。



キーカードがアンコモンに寄っていて、かんしゃくも他者のピック優先度が高いので、参入難易度は非常に高いです。おそらく卓1くらいじゃないと勝てない。

ぶっちゃけ赤黒は基本やらないです。なんでかって上でもいったように、キーカードが高すぎる。パック内容や立ち位置次第で、ドラフト中赤黒キーカードを1枚も見ないなんてこともざらにあると思います。だからこそ流れてきた際のサインなどは分かり易いので、キーカードを見たら常に意識しておきたい。


改めて赤黒吸血鬼のキーカード

・ファルケンラスの後継者
・ステンシア仮面舞踏会
・オリヴィアの血誓い

赤黒にいくキーカードはこの3つだ。かんしゃくや若輩も欲しいカードではあるが、そこから赤黒に舵をとるほどではない。というかとれない。どちらもデッキの根幹にはならないから。

もし上の3つの中で優先順位をつけるなら
ファルケンラス>仮面舞踏会>血誓い
となる。

その理由
ファルケンラスの後継者は2マナ3/2飛行というハイスペックを持ち、どのデッキでも単体運用できる。またディスカードというデメリットも高揚達成の助けとすることもできる。
つまりその後の受けが最も広い。

ステンシア仮面舞踏会とオリヴィアの血誓いの比較だが、これは仮面舞踏会を優先する。血誓いも優秀なクリーチャーだが、全力を発揮するためには赤黒吸血鬼を組むことになり、その場合には結局仮面舞踏会の方がインパクトが大きい。

基本的にこの3種はデッキに何枚あってもよいので、他のほぼ全てのカードより優先する。




Ⅲ ピックやデッキ構築のポイント

上でも述べたように赤黒吸血鬼のキーカードは
・ファルケンラスの後継者
・ステンシア仮面舞踏会
・オリヴィアの血誓い
の三枚であり、その他の半端な共鳴者やマッドネスから参入してはいけない。

クリーチャーは吸血鬼に寄せたいが、固執する必要はない。マナカーブを優先した方がよい。
クリーチャーが足りてない場合、除去よりも優先する。このデッキの場合、除去が代替可能だからだ。基本的に攻めることになるのと、仮面舞踏会が置ければパワーを上げるコンバットトリックが確定除去として運用できるためである。

ただし、パワーの低い半端なクリーチャーは無視してよい。それを入れるくらいなら安いコンバットトリックを入れておいた方がよっぽど役に立つ。


クリーチャーのマナ域別では2マナ域が最も重要である。相手の準備が整う前に2マナ→仮面舞踏会という流れでパンプアップしたいからだ。とはいえ2マナ以下の吸血鬼は非常に少ない。見つけたら即ピックレベルでよい。
ただし、「過虐な魔導師」だけは2枚に抑えた方がよい。デッキが強ければ抜けていくカードだ。
赤のパンプアップする狼は悪くない。後半パワーを上げてやることで、先制攻撃が活きる。

3マナ域は特に言うことはない。他のデッキよりも吸血貴族の順位が上がることくらい。
黒の1/3絆魂はこのデッキではアンプレイアブルだ。バットリに差し替えること。

4マナ以降は吸血鬼でまとめたい。パワーが高いものが多いので都合がいい。「手に負えない若輩」と「マウアー地所の双子」は5マナ域としてカウントする。双子の方はデッキが強ければ抜けていくカードだ。


ピックまとめ
・参入するキーカードはアンコモンの3種
・パワーの高いクリーチャーをピックする。マナカーブの足りないところを埋めるのが第一で吸血鬼に拘る必要はない
・除去の優先順位はそこまで高くない コンバットトリックで代替可能である





プレイ中のポイント

・吸血鬼クリーチャーをボードに確保しておくこと自体が意味を成すので、不用意に相打ちしない。仮面舞踏会がある状態でよくおきるのが、こちらのアタックを2体でブロックして1対1交換しようという構えだ。場面にもよるが、バットリなどを待てば2体まとめて倒すことができる。
・パワーが3と4とで大きな違いになるので、多少もったいなくても小さな壁クリーチャーに除去を使って仮面舞踏会でパンプさせるということも覚えておく。パワー4の先制攻撃を止める手段は少ない。








難易度は高いが、完成した赤黒吸血鬼の強さは目を見張るものがある。チャンスがあれば是非チャレンジしてみてくれ!

コメント

listener
2016年4月20日13:36

さて今日は赤黒決め打ちかな( ・∇・)

ミートボウズ
2016年4月20日14:31

この記事を昨晩のドラフト前に読めれば、超絶赤黒吸血鬼が出来たと思うと、複雑な思いですw

何はともあれ、非常に良い日記だと思います!
( •̀ω•́ )وグッジョブ

nophoto
加担
2016年4月20日17:48

記事の内容に完全に同意します。赤黒は吸血鬼の色で赤白こそマッドネスの色だと考えて居ます。

白にだけコモンで繰り返し使用できる共鳴者がいて、赤のマッドネスカードと相性が良いことが理由です。
2ターン目の相手エンドに共鳴者タッパーでブロッカー寝かせながら出した
血狂いの吸血鬼に放たれた怒りで2段攻撃を付与して11点。
相手ターンと続く自ターンに2体ブロッカーをタップしてヴォルダーレンの決闘者で
4ターンキルと言う分回りをしました。
このときのデッキには白タッパーが3枚でマナカーブトップを4マナの決闘者。
と言うデッキで、5枚目以降の土地はすべてタッパーのコストに当てて居ました。

友好色は種族シナジーデッキ、対抗色がキーワードシナジーデッキと考えるのが
強いデッキをドラフトするコツかなと思っています。

長々と失礼しました。

SHINE
2016年4月20日21:56

listenerさん  
結果報告、お待ちしておりますw


ミートボーズさん  
こうやって環境理解が進んでいくわけですな。次はきっと全勝ですね!


加担さん  
コメントありがとうございます。リミテッドで4キルは凄まじいですね…!
言われて気づきました。確かに友好色と対抗色でシナジーの組み合わせが違いますね。これは次に活かせる良い情報です!

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