戦乱のゼンディカー ギデオン、キオーラ、ニクシリスの評価
戦乱のゼンディカー ギデオン、キオーラ、ニクシリスの評価
戦乱のゼンディカー ギデオン、キオーラ、ニクシリスの評価
新セットのたびに注目を集めるプレインズウォーカー達。

わかる!!強いしかっこいいし楽しみだよな。



全てのカードは相対評価。未だほとんどの新カードが公開されていない状況で強い弱いと語るのは愚の骨頂。多くのレビュアーは最後に一言こう付け加える、環境次第と。


はたしてそうかな?真に強いカードとは環境の中心となり、さらにメタられた上でもその存在感を遺憾なく発揮するものだとは思わないか!?
ジェイスは、石鍛冶はどうだ?圧倒的パワーでトップに君臨し、メタられた上でなおその輝きを失わず最終的にはWOTCから(スタンにて)10数年ぶりの禁止という栄誉をうけて退陣していった。
包囲サイはどうだ?数多の対策カードがすられたにもかかわらず、全てのアブザンにオールインされ実績を残している。

これだ、真に強いカードは環境に負けない。いや、自ら環境を作っていくのだ。
前書きは終わりだ。戦乱のゼンディカーで登場した3種のPWが真に強いカードなのかを徹底解析し、ここでハッキリとした結論を下す。環境次第などというお茶濁しはしない。
さあ、君たちも一緒に真強いカードとは何かを考えていこう。


※環境は関係ないとはいったが、以下は全てスタンダードでのプレイを想定している。その点だけは間違えないようにお願いします。





『ゼンディカーの同盟者、ギデオン』

間違いなく強い。環境を定義するまではいかないが、彼を無視した構築は無謀だと言える。

その特徴は攻守にわたり活躍できる万能性だ。
攻めているときには戦線を強化しつつ、自身は5/5の除去耐性持ちとして活躍する。コントロール相手にはマスデスといっていい性能だ。ソーサリーのクリーチャー除去は効かず、インスタントでも破壊はできない。基本的には隣にトークンがいる状態で殴るので弾ける破滅以外の布告にも耐性がある。唯一新ダウンフォールだけは苦手か。それでも返しにもう一度出しなおすということを繰り返していけばこちらが有利だ。
黒を含まないコントロールは本当にきつい相手となる。
ビートダウン側が全体除去に対してナチュラルに耐性をつけられるいいカードだ。

また守りに入っているときでも毎ターンのブロッカー生成が役にたつ。飛行クリーチャーこそ苦手だが、赤単や特にタフネス2以下が主体のデッキには鬼のような強さを誇る。

奥義の全体強化だが、使う場面は極めて稀だろう。基本的には自身で殴った方が早い。ただアブザンがチャームを構えられている場面などでリスクケアの選択肢があるのは強い。また召喚した瞬間に打点を上げたい場合などにも、この選択肢があるという点は重要だ。
最後にひとつ、彼と彼のトークンは同盟者だということ。今のところカードが少なすぎて同盟者デッキの形は見えてこないが、それでも十分な量の同盟者が集まった際には彼を頂点に置くことは間違いない。(同盟者のような並べるデッキが全除去の返しに5点で殴れるのは本当に素晴らしい)

弱点としては対ミッドレンジ、コンボといった相手だ。包囲サイや雷破の執政の返しにギデオンを召喚するのは躊躇う。また相手のボードや手札に直接干渉できるわけではないので、コンボ相手にはただのクリーチャーにしかならない。それでも4マナ7点クロックは偉大だ。

今回のギデオンはPWというよりは、特殊な除去耐性を持ったクリーチャーとして見た方がいいだろう。
基本的には攻めている場面の方が最も彼の力を生かせる。ただ守りに入っても折れない柔軟性が魅力だ。メインから十分に活躍できるスペックだし、コントロールやウィニーはこのカードを無視して構築することはできない。

最後に具体的な採用枚数も予測しよう

同盟者デッキ  4枚 白緑で中隊同盟者デッキを作ろう!
ウィニー    4枚 マナカーブの頂点に置くには最高の打撃力だ。
ミッドレンジ  2~3枚 アブザンでは包囲サイを押しのけるまではいかないので2枚までとなるだろう。ジェスカイならば3枚かあるいは4枚投入もありえるかもしれない。
コントロール  3枚 通常のコントロールなら。オジュタイなどと組み合わせた前のめりなコントロールなら4枚もあり。

今後は白の看板PWとして長く活躍していくことだろう。




『深海の主、キオーラ』

弱い。
性質的には思考ジェイスに近い。あちらがビート相手に対抗手段をもっていたのに比べると安定感にかける。プラス効果と大マイナス効果は無いに等しい。これが機能するためには盤面で有利をとっている(自分の大型クリーチャーに警戒を持たせるなど)か、ターンが無事に帰ってきてマナ加速するかだが、つまりその時点で勝っている。不要だ。
ただ-2の能力については強力だ。アタックによってPWを処理できないコントロールにとっては悪夢だ。ただこの四枚みてというのが曲者で、デッキの構築を難しくする。道探しや導師アジャニを使った人ならわかると思うが、4枚というのは意外と外れることもある。カードが一枚も手に入らないということはまずないが、期待通りのアドバンテージが得られない可能性もあるということは覚えておこう。

パッと思いつくデッキだが、青緑エルドラージやビッグマナだ。ただその場合+効果と-効果を両方活かすのであれば、信心のようにクリーチャーを詰め込みマナ加速するタイプだろう。

コントロールに対してはバリ強なので、採用されないことはない。ただビートに対して脆いのでメインから多く採用することはできない。またその性質から純正コントロールにも適さない。
コントロールに対しては強いが、環境を左右することはないと断言する。

採用枚数
青緑系ランプで数枚。



『灯の再覚醒、オブ・ニクシリス』

TDT(タダ強)。なんだこのカードは、小学生が考えたのか?
まずは効果の説明からだ。

+1:強い
-3:強い
-8:強い

弱点としてはそれぞれの能力が強いので、使い忘れるとその分ディスアドバンテージも大きいというところだな。また+1能力では1点ライフを失ってしまうので、残りライフが1の時に使うと通常はそのまま死んでしまうので注意が必要だ。

これくらいでいい?
採用枚数?5マナだからね、3枚でいいんじゃない。






















若干重くはあるが、環境の中心になれる逸材。黒いデッキの5T目にはこいつが出てくることを構築、プレイ中問わず考えさせられることになる。
その使い方はいたって単純、除去ORドロー。とにかくカードカウントを稼ぐ。赤単に対してペイライフという大きな弱点はあるが、それでも除去+2点ライフにはなってくれる。
黒単色なので使い勝手もよく、充実した全体除去と合わせて中速ビートにめっぽう強い。この手の-が強力なPWは+が弱く設定されているものだが、こいつは違う。どちらの能力でも確実にカードアドバンテージをとっていく。
この点は非常に重要で、-対象がいない更地でも+から入っていける。これができることでコントロール相手にも十分な脅威となる。

総じて赤単などの超速攻デッキ以外には、とてつもない脅威として立ちはだかる悪魔だ。青黒コンなどで除去、ドロー、フィニッシャーを兼ね備えたスーパーカードとして活躍するだろう。ただ青黒の場合はライフ管理が難しくなるので、自分としてはエスパーやアブザンをオススメしたい。
-から入った返しのクリーチャーに対してブロッカーをたてたいので、前述のギデオンや包囲サイ、シルムガルやタシグルと相性がよい。

細かい点について
・ミシュランによる被害
トークンを出せないPW全般にいえることなのでニクシリス単独の問題ではない。むしろ+から入れば忠誠値が6もあるので比較的ダメージ耐性はあるといえる。
これは対戦相手のクリーチャーが複数並んでいるときにもいえる。トークンが3体ならんでいる状況なら(ライフがゆるせば)むしろ+していった方が最終的なライフ損失は少ない。=ニクシリスの忠誠値が上がるため、ライフの損失をそのまま補うことになる。
・熟達ジェイスや3色サルカンとの比較
そもそも色が違う。そして何より彼らは除去能力をもたない。包囲サイの返しに堂々と出せるのはニクシリスだけだ。


一般に強いPWとは
①自分で自分を守れること
②なんらかのカードアドバンテージをえること
が条件とされている。ニクシリスは間違いなくこの条件を満たす。

また個人的にPWの強さに関して、もう一点重要なところがあると考えている。


それは『+能力を連打できる』だ。


もちろんシステム上+能力は繰り返し使える。そうではなく、実戦的に+能力を連打する価値があるということだ。
+を連打できるということは最終的に奥義へと繋がる。これができてこそPWの柔軟性であるアドバンテージ+フィニッシャーが達成できるのだ。
過去、強力といわれたPW達は皆+能力が優秀だった。+を連打できるかどうかもPWの大切な指標なのだ。

採用枚数
ビートダウン 0枚  残念だがニクシリスはアドバンテージ重視のカードだ。
ミッドレンジ、コントロール 4枚  5マナは重いがそれだけの価値はある。前述の通り速攻デッキには分が悪いので、メイン3サイド1程度で割り振るのがいいだろう。欲しいマッチでは何枚あっても困らないので合わせて4枚は決して不思議ではない。

ニクシリスはスタン全体で見ても間違いなく強力なカードだ。ただその弱点もハッキリしている。破壊耐性持ちのクリーチャーとライフの損失だ。
構築の段階でデッキ全体でそれらをカバーし、互いの弱点を補完しあうようにしたい。もっとも分かりやすいのはチャームと包囲サイ有するアブザンだ。
ライオンや胆汁病など低マナ域に不安はあるが、その点を克服できれば次環境でもアブザンの活躍は揺ぎ無い。


これらはあくまで私個人が出した結論だ。自信はある、が間違っていたら反省はする。自分の考察力の無さを反省する。
あいまいな答えのままでは、反省することもできない。自分の意見をハッキリさせることで、後から見返して次に役立てることができると考えている。
結果が見えるのが楽しみだ。

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