<翻訳記事> Matt Costaのアブザンじゃんけん
2015年1月31日 TCG全般 コメント (2)http://www.channelfireball.com/articles/winning-the-abzan-mirror-standards-new-rock-paper-scissors/
運命再編直前の記事なので、若干古いです。内容としては運命再編前のアブザンアグロ、ミッドレンジ、リアニそれぞれの相性についての考察記事となります。
新カードの登場で相性差など変わることはあると思いますが、個別のカード解説ではなくデッキ全体でどのようなプランをとるかという話なので、新環境でも十分に役立つ内容だと思います。
特にアブザン同系などで困っていた方には是非読んでもらいたい記事です。
=序章=
包囲サイ、マジ強えーからという話
アブザンアグロ、アブザンミッドレンジ、アブザンリアニそれぞれのデッキリストは一般的な形を例に出しています。詳しくはリンク先を参照してみてください。
=アグロVSリアニ=
アグロ有利
色々な意見があるとは思うが、アグロ側の方が優勢なマッチだろう。
アグロ側は素早く脅威を展開できて、リアニ側の守備を容易く突破できる。またアナフェンザの存在はリアニ側のプランを崩壊させることさえある。
(アグロ側の)胆汁病の存在は女王スズメバチの突破を後押ししてくれる。リアニ側に勝ち目がないと言うつもりはない。アグロ側が序盤にもたついたり、目論見通りのプレイができなかった場合はリアニが体勢を立て直す時間もある。
構築段階からアグロへの意識を上げるなら、残忍な切断をオススメしよう。(原文で切断を4枚採用したマーティンジュザのデッキが紹介される)
アグロ側は素早いゲーム運びをしたく、テンポが命だ。残忍な切断はリアニ側に、早いターンの内に2アクションをとりやすくしてくれる。ゲーム序盤に切断をプレイできれば、ボードとライフを綺麗に保つことができるだろう。また風番のロックも対アグロの最高の一枚のひとつだ。
=アグロVSミッドレンジ=
ミッドレンジ有利
リアニと違い、アブザンミッドレンジはアグロに対して十分な除去を用意してきている。アグロ側の猛攻を捌き、運が良ければロックの強襲も防げるかもしれない。
風番のロックはこのマッチにおいてアグロ側が持つ最強の一手であり、対エルズペス用兵器でもある。とはいえエルズペスはスタンにおいて、アブザンアグロに対して最高の一枚であることに変わりはない。エルズペスはアグロに対しての除去として働き、戦場を制圧しそのままフィニッシャーへと変わる。消耗戦においてエルズペスは少なくとも1対1交換から1対2交換もありえるだろう。また怪物化したライオンに対してミッドレンジ側で唯一(そしてスタン全体でみても数少ない)対抗できるカードだ。ただし胆汁病によってトークンが全滅することは意識しておかないといけない。
このマッチアップは概ねミッドレンジ側が有利ということで間違いないだろう。エルズペスやカードアドバンテージ、柔軟な各種除去がミッドレンジ側をロングゲームの勝者へと導く。アグロ側が、責め苦の伝令や風番のロックを活躍させることができれば勝利を掴み取ることもできるだろう。
サイド後も大きくゲームが変わることはない。アグロ側はいくらかの軽量除去(エルズペスへの回答など)でテンポを稼ぎやすくなるが、ミッドレンジ側もまた多くの除去によりアグロ側のプランを妨害する。ミッドレンジ側は思考囲いをサイドアウトできるのも嬉しい。ただしアグロ側は逆だ。対立の終結やエルズペスに対処できるカードを取らないのは無謀だ。
=リアニVSミッドレンジ=
リアニ有利
このマッチはアブザン3種の中で一番いびつな勝負だ。(もしかして相性差が酷いという意味か?)どちらも素早くゲームを決めることはせずに、リアニ側はより強力で対処しづらい脅威を展開していく。ミッドレンジ側は思考囲いや完全なる終わりといったカードで鞭や蜂に対処していってもよい。しかしながらミッドレンジ側が相手をビートしきるまでそれを続けるのは、非常に困難だ。リアニ側がイニストラードの魂でアドバンテージを稼いだなら、ビートしきるのは不可能だろう。
このマッチにおいて、エルズペスは有効ではない。ミッドレンジ側は、包囲サイやニッサによって素早くゲームを終わらせるか、あるいは対立の終結で全てを吹き飛ばすかだ。
サイド後の勝負は非常に均衡している。ミッドレンジ側が蜂や鞭に対しての追加の回答を得て、ニッサも増量することができる。
・森の女人像と思考囲いの扱いは?
このマッチアップは現スタンでの、女人像と囲いのサイドでの扱いについてのお手本のようなものだ。この二つの強力なカードは長期的な消耗戦においては共に非常に悪いものだ。どちらのプレイヤーも長期戦に向けて全てサイドアウトするつもりだ。ミッドレンジ側は鞭への追加の回答として1,2枚の思考囲いを残しておいてもいいだろう。ただこれは囲いを全抜きする戦略を、悪いと言いたいわけじゃないよ。
最近の事情として、リアニ側が大量の蜂と鞭をプレイする方針から離れているという事実がある。マーティンジュザがマニラで使ったアブザンリアニにはそれぞれ二枚づつしか採用されていない。初期の3,4枚使われていた頃に比べ減っている。もしアブザンミッドレンジが勢力を増すようなら、これらを再度増量するのが勝利への近道だ。
ひとまずここまで。この後にそれぞれのミラーマッチについての解説があります。それも後ほど翻訳予定です。
新カードの加入によって環境は変化するでしょうが、自分と相手のデッキを比べその強みと弱みをちゃんと把握する必要があることに変わりはないはずです。その上でベストな戦略を考えればサイドボードやプレイ中の方針に迷いが無くなると思います。
使っててアブザンは何でもできるがゆえに、戦略が定まらず強いカードを漠然とプレイするだけになりがちでした。自分がアブザン使ってて、悩みまくりだったので凄い役に立つ記事でした。翻訳記事としての精度や質は低いですが、同じ悩みの人の助けになれれば嬉しいです。
運命再編直前の記事なので、若干古いです。内容としては運命再編前のアブザンアグロ、ミッドレンジ、リアニそれぞれの相性についての考察記事となります。
新カードの登場で相性差など変わることはあると思いますが、個別のカード解説ではなくデッキ全体でどのようなプランをとるかという話なので、新環境でも十分に役立つ内容だと思います。
特にアブザン同系などで困っていた方には是非読んでもらいたい記事です。
=序章=
包囲サイ、マジ強えーからという話
アブザンアグロ、アブザンミッドレンジ、アブザンリアニそれぞれのデッキリストは一般的な形を例に出しています。詳しくはリンク先を参照してみてください。
=アグロVSリアニ=
アグロ有利
色々な意見があるとは思うが、アグロ側の方が優勢なマッチだろう。
アグロ側は素早く脅威を展開できて、リアニ側の守備を容易く突破できる。またアナフェンザの存在はリアニ側のプランを崩壊させることさえある。
(アグロ側の)胆汁病の存在は女王スズメバチの突破を後押ししてくれる。リアニ側に勝ち目がないと言うつもりはない。アグロ側が序盤にもたついたり、目論見通りのプレイができなかった場合はリアニが体勢を立て直す時間もある。
構築段階からアグロへの意識を上げるなら、残忍な切断をオススメしよう。(原文で切断を4枚採用したマーティンジュザのデッキが紹介される)
アグロ側は素早いゲーム運びをしたく、テンポが命だ。残忍な切断はリアニ側に、早いターンの内に2アクションをとりやすくしてくれる。ゲーム序盤に切断をプレイできれば、ボードとライフを綺麗に保つことができるだろう。また風番のロックも対アグロの最高の一枚のひとつだ。
=アグロVSミッドレンジ=
ミッドレンジ有利
リアニと違い、アブザンミッドレンジはアグロに対して十分な除去を用意してきている。アグロ側の猛攻を捌き、運が良ければロックの強襲も防げるかもしれない。
風番のロックはこのマッチにおいてアグロ側が持つ最強の一手であり、対エルズペス用兵器でもある。とはいえエルズペスはスタンにおいて、アブザンアグロに対して最高の一枚であることに変わりはない。エルズペスはアグロに対しての除去として働き、戦場を制圧しそのままフィニッシャーへと変わる。消耗戦においてエルズペスは少なくとも1対1交換から1対2交換もありえるだろう。また怪物化したライオンに対してミッドレンジ側で唯一(そしてスタン全体でみても数少ない)対抗できるカードだ。ただし胆汁病によってトークンが全滅することは意識しておかないといけない。
このマッチアップは概ねミッドレンジ側が有利ということで間違いないだろう。エルズペスやカードアドバンテージ、柔軟な各種除去がミッドレンジ側をロングゲームの勝者へと導く。アグロ側が、責め苦の伝令や風番のロックを活躍させることができれば勝利を掴み取ることもできるだろう。
サイド後も大きくゲームが変わることはない。アグロ側はいくらかの軽量除去(エルズペスへの回答など)でテンポを稼ぎやすくなるが、ミッドレンジ側もまた多くの除去によりアグロ側のプランを妨害する。ミッドレンジ側は思考囲いをサイドアウトできるのも嬉しい。ただしアグロ側は逆だ。対立の終結やエルズペスに対処できるカードを取らないのは無謀だ。
=リアニVSミッドレンジ=
リアニ有利
このマッチはアブザン3種の中で一番いびつな勝負だ。(もしかして相性差が酷いという意味か?)どちらも素早くゲームを決めることはせずに、リアニ側はより強力で対処しづらい脅威を展開していく。ミッドレンジ側は思考囲いや完全なる終わりといったカードで鞭や蜂に対処していってもよい。しかしながらミッドレンジ側が相手をビートしきるまでそれを続けるのは、非常に困難だ。リアニ側がイニストラードの魂でアドバンテージを稼いだなら、ビートしきるのは不可能だろう。
このマッチにおいて、エルズペスは有効ではない。ミッドレンジ側は、包囲サイやニッサによって素早くゲームを終わらせるか、あるいは対立の終結で全てを吹き飛ばすかだ。
サイド後の勝負は非常に均衡している。ミッドレンジ側が蜂や鞭に対しての追加の回答を得て、ニッサも増量することができる。
・森の女人像と思考囲いの扱いは?
このマッチアップは現スタンでの、女人像と囲いのサイドでの扱いについてのお手本のようなものだ。この二つの強力なカードは長期的な消耗戦においては共に非常に悪いものだ。どちらのプレイヤーも長期戦に向けて全てサイドアウトするつもりだ。ミッドレンジ側は鞭への追加の回答として1,2枚の思考囲いを残しておいてもいいだろう。ただこれは囲いを全抜きする戦略を、悪いと言いたいわけじゃないよ。
最近の事情として、リアニ側が大量の蜂と鞭をプレイする方針から離れているという事実がある。マーティンジュザがマニラで使ったアブザンリアニにはそれぞれ二枚づつしか採用されていない。初期の3,4枚使われていた頃に比べ減っている。もしアブザンミッドレンジが勢力を増すようなら、これらを再度増量するのが勝利への近道だ。
ひとまずここまで。この後にそれぞれのミラーマッチについての解説があります。それも後ほど翻訳予定です。
新カードの加入によって環境は変化するでしょうが、自分と相手のデッキを比べその強みと弱みをちゃんと把握する必要があることに変わりはないはずです。その上でベストな戦略を考えればサイドボードやプレイ中の方針に迷いが無くなると思います。
使っててアブザンは何でもできるがゆえに、戦略が定まらず強いカードを漠然とプレイするだけになりがちでした。自分がアブザン使ってて、悩みまくりだったので凄い役に立つ記事でした。翻訳記事としての精度や質は低いですが、同じ悩みの人の助けになれれば嬉しいです。
コメント
リンクもさせていただきました。
こちらからもリンクさせていただきますね。