突然の翻訳≪Abrupt translation≫   スタン 運命再編後の赤白アグロについて(完全版)
突然の翻訳≪Abrupt translation≫   スタン 運命再編後の赤白アグロについて(完全版)
突然の翻訳≪Abrupt translation≫   スタン 運命再編後の赤白アグロについて(完全版)
http://magic.tcgplayer.com/db/article.asp?ID=12327

誰のなんだか知らないが、最近赤白アグロが好調なので興味を持って読んでみた。せっかくなのでざーっと書いてきます。


高校レベルの英語力なので、精度は期待しないでくれ。細かい所は気にせずに高級レストランのフルコースを、ファーストフードのごとく噛み砕いていくノリでいこうぜ!





本文

・序章
運命再編前のスタンダードにおいて赤白アグロは10%のシェアを持つ、メタゲームの上で第三位の有力デッキだ。
運命再編のカードが加わった後にも早速大きな成果を見せてくれた。シアトルスーパーサンデーシリーズで優勝、そしてワシントンscgオープンでは準優勝を勝ち取った。



ウィザーズ本社で行われたスーパーサンデーシリーズは、運命再編のカードをシンプルに追加した従来通りの赤白アグロが勝利した。


4-道の探求者
4-ゴブリンの熟練扇動者
3-ブリマーズ
2-灰雲のフェニックス
4-嵐息吹のドラゴン

2-チャンドラ
4-岩への繋ぎ止め
3-稲妻の一撃
2-勇敢な姿勢
4-軍属童の突発
4-かき立てる炎

4-赤白神殿
4-赤白ペイン
1-進化する未開地
10-山
5-平地

サイド
3-消去
3-異端の輝き
3-グリフ
2-赤包囲
2-峰の噴火
2-サルカン



対してscgオープンの決勝戦までの戦いを導いた赤白アグロは、従来のものから大きな試みがなされていた。


3-道の探求者
1-魂火の大導師
4-ゴブリンの熟練扇動者
4-僧院の導師

2-巻き添え被害
4-急報
4-稲妻の一撃
3-マグマジェット
2-勇敢な姿勢
4-軍属童の突発
4-かき立てる炎
2-赤包囲

4-赤白神殿
4-赤白ペイン
2-赤白ゲイン
2-マナの合流点
6-山
5-平地

サイド
2-エルズペス
2-対立の終結
2-消去
2-異端の輝き
2-グリフ
2-マグマのしぶき
1-嵐息吹のドラゴン
2-乱撃斬



大きな違いは岩への繋ぎ止めの不採用と僧院の導師を組みこんだところだ。このデッキは赤白トークンで用いられたトークンセットもフル採用している。そして赤包囲と巻き添え被害の採用による、トークン戦略のさらなる後押しが見て取れる。

赤白アグロは運命再編から、上のリストで見たようにいくつかの強力な武器を手に入れた。今からそれらを個別に分析し、このアーキタイプに与える影響を見ていきたいと思う。



・カード個別解説

=勇敢な姿勢=

このカードの半分は、除去としてやっかいなクリーチャーに対処できるようにできている。包囲サイのようなね。他にもクルフィックス、アナフェンザ、ブリマーズ、ポルクラノス、そして新顔のタシグルなんかにも効く。また青白英雄との戦いの助けになるだろう。

勇敢な姿勢でクリーチャーを除去するのは、多くの場合効果的だが赤白アグロにおいてはとりわけ優れたものではない。通常タフネス5以上を撃破したい場合には岩への繋ぎ止めがあるからだ。これらは目的を同じくし、競合してしまう。scgのリストはそのため岩への繋ぎ止めを採用していない。

破壊不能を与えるモードはそこまで魅力的なものではないが、確かに強力だ。例えばクリーチャー無しのコントロールデッキ相手などにも有効に働く。
ゴブリンの熟練扇動者のようなクリーチャーを守れれば素晴らしい。赤白アグロでもユウヤのジェスカイテンポのように、神々の思し召しでクリーチャーを守るのを熱望する。しかしメインデッキにそれをいれるのは躊躇われる。勇敢な姿勢ならより柔軟に実現できる。


=僧院の導師=

既に各所で言われているように、こいつは確かに強い。若き紅蓮術師を彷彿とさせる能力だ。しかし3マナと遅い。スタンダードでは問題ないだろう。3マナは熟練扇動者やブリマーズ、クルフィックスが跋扈する強力なマナ域だ。

ブラッドネルソンやオーウェンが、赤白アグロで僧院の導師の採用を反対する議論をしていた。そしてスーパーサンデーシリーズの優勝デッキにも導師は不採用だった。私も従来の赤白アグロに導師は不要という結論に賛成だ。
デッキには18枚のノンクリーチャースペルがあり、サイドも含めデッキ中の比率は33%といったところだ。モダンの青赤デルバーにおいてはその割合は約50%。ボロスバーンではそれに迫ることもできるが、魅力的なクリーチャー達が使えない。僧院の導師は大量のスペル必要とするのがネックだ。
今のスタン環境には思考囲いもあるし、マリガン後に土地3と導師よりもブリマーズの方がよろしく見える。

とはいえ僧院の導師は上手くいけば、トークン生成+アンセムとしての役割を果たすスーパーカードになりうる。その為には十分な燃料が無くてはならない。scgオープン二位の赤白アグロにはノンクリスペルが25枚搭載され、導師へと燃料を供給した。


=前哨地の包囲=

前哨地包囲は赤白アグロにおいていくつかの点で最高のカードだ。鍵となるのは「カン」能力でチャンドラの+0能力に近い。これは中長期戦においては毎ターン追加のドローを得ているようなもので、目に見えて大きなアドバンテージをもたらしてくれる。そしてデッキ中の火力が勝負を決めてくれる。
総合的にはチャンドラと比べると見劣りはする。タフ1クリーチャーの除去や、ブロック制限といった芸当はできないからだ。しかしチャンドラに比べ簡単には除去されない。

二つ目の能力はアグロデッキにおいて有効だ。トークンがさらに輝きを増す。苦手な全体除去に対して耐性を持たせることができる。またクリーチャーにもダメージを飛ばせるため、トークンによる攻防に幅を持たせることができる。タフ2と相打ちしたり、蜂トークンをおまけにもう一体道連れにしたりね。


=魂火の大導師=

大導師はアグロ向きの良質な2マナクリーチャーだ。しかしながらこれは道の探求者と比べるものではない。このカードの輝く時は、ゲーム後半になって大量のマナからカードアドバンテージを得るときだ。私が思うにこのカードは従来型の赤白アグロには居場所がない。サイド後もっとコントロール気味に振舞うデッキならその力を存分に使えるはずだ。


=巻き添え被害=

赤白アグロデッキにおいて、トークンを犠牲にすることで1マナのカードとしてテンポを稼ぐのに貢献してくれる。隣に僧院の導師がいれば、むしろ喜んで兵士やゴブリンをサクりたくなる。



・マナベースについて

超略ーブリマーズは強いけど、ダブルシンボルがきつい。いっそブリマーズは解雇しましょう。それが下のデッキです。

4-道の探求者
4-ゴブリンの熟練扇動者
2-灰雲のフェニックス
3-嵐息吹のドラゴン
1-サルカン

4-岩への繋ぎ止め
4-稲妻の一撃
2-勇敢な姿勢
4-軍属童の突発
4-かき立てる炎
2-苦しめる声
2-赤包囲

4-赤白神殿
4-赤白ペイン
1-進化する未開地
11-山
4-平地

サイド略


私は苦しめる声が赤白デッキによく合うと思っている。デッキの潤滑油として、マナフラやマナスクリューに対処してくれる。サイド後にカードを探したり、エルズペスのような重いカードをプレイする助けにもなる。



・僧院の導師と苦しめる声のシナジーを考える

僧院の導師と苦しめる声には多くの可能性がある。今日はこのふたつのカードのシナジーを一緒に考えてみたいと思う。

超略ー果敢(僧院の導師)にはキャントリップスペルが有効だ。果敢な一撃なんかいい。でもそれだけだと初手キープしづらい。しかし苦しめる声もあればスーパーキャントリップだ。手札をまわしまくって、果敢しまくりだぜ。
そんで苦しめる声は土地としてもカウントする。キャントリップだからな。ほんじゃデッキだ。



3-僧院の速槍
4-道の探求者
4-ゴブリンの熟練扇動者
4-僧院の導師

3-岩への繋ぎ止め
4-果敢な一撃
4-稲妻の一撃
4-苦しめる声
2-勇敢な姿勢
4-軍属童の突発
4-かき立てる炎

4-赤白神殿
4-赤白ペイン
3-進化する未開地
7-山
2-平地


サイド
2-アークライトニング
1-払拭の光
1-チャンドラ
2-消去
2-異端の輝き
3-グリフ
2-赤包囲
2-乱撃斬


三枚の進化する未開地の採用は、白マナの供給量を確保するのと十分な山を両立させるためだ。岩への繋ぎ止めを採用しなければさらに良いマナベースを作れる。




4-僧院の速槍
4-道の探求者
4-ゴブリンの熟練扇動者
4-僧院の導師

4-果敢な一撃
2-乱撃斬
4-稲妻の一撃
4-苦しめる声
2-勇敢な姿勢
4-軍属童の突発
4-かき立てる炎

4-赤白神殿
4-赤白ペイン
1-マナの合流点
7-山
4-平地


サイド
2-アークライトニング
1-払拭の光
1-チャンドラ
2-消去
2-異端の輝き
3-グリフ
2-赤包囲
2-灼熱の血



これらのデッキは実に強力で是非ともお試しいただきたい。そうすれば他のノーマルデッキに比べユニークな動きを堪能できるだろう。それじゃあ君たちがどう思ったか、メッセージを待ってるよ。







以上で終了

苦しめる声と果敢な一撃を使って、果敢しまくるのは楽しそうだな。
内容については保障しないが、大きな部分で間違いないと思うよ。これを読んで赤白使いが増えてくれるなら嬉しいかな。
ただ僧院の導師がこれ以上高くなるのは勘弁してくれ!

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